inside BEL AMER vol.1 -オリジナルクーベルチュール ビター-

inside BEL AMER vol.1 -オリジナルクーベルチュール ビター-

ベルアメールは2003年に、東京・代官山の路地裏にある小さなお店からスタートした日本のショコラ専門店です。

ショコラには魔法のような魅力があります。
世界に想いを馳せながら感じるカカオの複雑な苦み、素材と組み合わせて無限の可能性が広がるマリアージュ、繊細なアルティザンの手作業が生み出す美しさ、口の中ですっと溶けて消えていく艶やかな余韻。
挙げ始めればきりがないそんなショコラの魅力を、日本という土地で、日本に合う形で、愛される文化にしたい。

「日本に合うショコラ」
ベルアメールがスタートしてから私達が大事にし続けている想いやこだわり、そんなベルアメールの内側をご紹介するコラム”inside BEL AMER”をスタートします。

ゆっくりと続けていこうと思いますので、ショコラを片手に、どうぞお付き合いください。


-オリジナルクーベルチュール ビター-

 

ベルアメールのショコラの多くは、オリジナルのクーベルチュールから生まれます。
クーベルチュールとは、お菓子やショコラを作るもとになるチョコレートのこと。
ベルアメールでは、ビター、ミルク、そして焼菓子を作るときに使う焼菓子専用の3つのクーベルチュールをオリジナルで開発して使用しています。

既製のものにも魅力的なものはたくさんありますが、ベルアメールの求める味わいを生み出すため、私達独自の配合のものを主に使用しています。

今回ご紹介するのはビターのオリジナルクーベルチュール。
マダガスカル、エクアドル、ガーナ、ドミニカ共和国のカカオをブレンドした、カカオ分68%のクーベルチュールで、ビターチョコレートを作る際に使用しています。
ベルアメールのエグゼクティブシェフ・小杉和之が目指した味わいは「しっかりとしたカカオ感、ビター感が感じられて、程よくまろやかな酸味を感じられるもの」。

クーベルチュール

ヨーロッパでは酸味が強いチョコレートが多くみられますが、日本人の味覚にはそれより少し酸味を抑えたまろやかな味が好まれます。
日本で愛される本格的なノワールを作るため、カカオの産地、組み合わせ、バランスを変えて何度も試作を重ねた末に出来上がりました。
カカオの複雑さ、美しい苦み、まろやかながら確かに感じられる自然な酸味、それが日本で愛される最高のショコラを目指す私達のベースになる味わいです。

そんな苦労の末に出来上がったオリジナルのビタークーベルチュールも、時代にあわせて変えています。
日本でもショコラ人気が高まって世界中のショコラが食べられるようになり、酸味の強いヨーロッパ的な味わいも次第に受け入れられるようになってきました。
そんな私達の味覚の変化に合わせて、オリジナルのビタークーベルチュールも、骨格はそのままに、昨年から少し酸味を強めた新しいバランスに変更しました。

不変のクラシックも素敵ですが、私達は今の時代を生きる日本の皆様に愛されるショコラを追い求め続けたい。
私達のショコラ作りがどう変わっていくのか、日本のショコラ文化がどう変わっていくのか、私達もその変化を楽しみながらショコラ作りを続けています。

そんなビターのオリジナルクーベルチュールの味わいを楽しむなら、ボンボンショコラを詰め合わせたショコラギフトがおすすめ。
オリジナルクーベルチュールと様々な素材を組み合わせ、時には他のクーベルチュールとかけ合わせながら、一粒の中に小さな宇宙のような世界を閉じ込めます。

例えばプラリネノワゼットは、食感を活かしたヘーゼルナッツクリームをビターチョコレートでコーティングした一粒。
プラリネノワゼットの入った「ショコラギフト 20個」は、四季折々の魅力、ショコラと様々な素材とのマリアージュをお楽しみいただけるボンボンショコラが20種類入った詰め合わせです。


秋の夜長に、どこまでも奥深いショコラの魅力を是非お楽しみください。